私も語りたい

アニメとかの感想を語っていくブログ

「天気の子」を語りたい

天気の子感想

天気の子観てきた。っつーこって語りたい。新海誠が一般受けして、不安がっていた(?)オールドファンも、俺たちの新海が帰ってきたと乙事主様のように吠えてた(というのがちらほら呟かれていたらしい)ので、どんなものかと特にファンでもない自分は気楽に鑑賞してきました。

 

大まかに3つに分けて語りたい。

 

以下、ネタバレ。

 

 

1.冒頭

病院で母親を静かに見守る陽菜。すでに諦念感漂う病室を、雨降る東京が包み込む。彼女がなぜ天気の子になったのかを、なぜか帆高がナレーションで語っていく。ここにちょっとん?って思ったけど、まぁそれは後で理由があったんだなって感じました。

 

続いて帆高。船の中で、いまどきの?若者らしく知恵袋で子供がバイトするにはどうすればいいかをスマホで投稿しようとしていることに、突然の大雨注意報。大人たちは注意に従い船内へ。反対に帆高は甲板へ。それも途中で船内へ並んで歩いている大人たちの間を通っていった。

甲板へ着くと注意通りに雨が降り出す。その雨を浴びながら「すごい」と顔をほころばせる。おお、確かに気持ちよさそうだな~とおっさんも思いました。が、次の瞬間、雨というか水の塊が落ちてきた。突然、大量の水が降ってきたことで船が揺れ、帆高は甲板から海へと落ちてしまう・・・その瞬間に一人の男性が帆高の手を取り間一髪。これが須賀圭介との出会いだ。

命の恩人にとなった須賀が帆高にたかるわけだが、そのへんちょっと悪い大人って感じだが、下船時に何かあったら連絡しろよと名刺を渡す。

 

東京へ着いた帆高は行く当てもないし、頼りにしてた知恵袋の回答もあれで、そろそろ金が尽きて路上生活になるところで、銃を拾う。

何で銃!?ってなるんだけどそれはまぁ置いといて。マック通いの帆高にハンバーガーをおごったのが陽菜だった。ここで帆高と陽菜が出会った。

その後、帆高は決心し須賀の元へ。須賀の仕事場の中へ入ると、めっちゃえっちなお姉さんが寝てて、むっつりスケベな帆高が少年らしく見るか人としてあるべきかを葛藤してるところでえっちなお姉さんが起きる。これ人が夏美。

てな感じで家出少年とヒロイン、そして大人たちという登場人物が揃う(長々と羅列してしまったけど許して)。

家出少年が居場所を見つけるまでが何ともオールドファンを喜ばせ、新参者は首を傾げそうな感じだった。昭和かってくらいの展開、もしくはファンタジーもので田舎から強くなるために出てきた少年がしがないギルドに入るくらいの展開だなぁと感じながら、ええやんってなりました。なんか馴染んでいくというか、新天地で新しい環境に溶け込んでいく感じがたまらなくよい。あと陽菜ちゃんが可愛い。これから物語が始まる、そのための土台が出来上がっていく感じが、王道的で安心感がありました。あと夏美がえっち。銃が突拍子感あったけど。自分としてはなるほどこういう感じねってなった(謎の上から目線)

 

2.陽菜を救うぞ!

はい。ということでもう中盤は陽菜ちゃんかわいいでいいので(いや本当は重要なんだけど)、物語の終盤、一番盛り上がるところを語っていくよ。

つってもどこから語ればいいのか。時系列順に語ると1.冒頭と同じくらい長くなるし。

陽菜が空の世界に消えて世界(東京)が晴れた。かくして世界は平和を取り戻し万々歳。しかし、帆高は陽菜を助けるために追いかけるのだった。

というのがざっくりとした流れ。ここで、感じたことは周りの大人たちと、当事者の子供たちの温度差があるなってこと。パトカーの中で帆高はなんどもリーゼント警察に訴えかけるのだが、リーゼント警察はため息をしうんざり顔。ビルの上にある鳥居に向かうために、大雨で電車がすべて止まった線路を真剣に走る帆高とそれを見て笑う大人たち。

ビルに着いた後も、何も知らないくせに邪魔をするなと銃を構えて警察官に吠える帆高とそれを囲み、同じく銃を構える警察官。

捕まりそうになる帆高だが、大人組の中で帆高たちに近かった須賀が結局手助けをし、さらに凪(陽菜の弟)が平泉、もといCV平泉の警察官にタックルして手助けをする。ここのセリフもぐっときた。「全部お前のせいだ!」(的なこと)と怒りとも悲しみとも言えない涙ながらの表情で叫ぶ。初めて陽菜の家で会ったときは、なんだあの男って感じだった凪が帆高と仲良くなって(仲いいんですこの二人)信頼し合える兄弟ともいえる関係だったのに、この言葉を投げるかと。でもそれまでは、だれも帆高と真剣に向き合う人はいなかった。大人たちはみんな頭がおかしくなったのかって感じで笑うか呆れるかしかしなかったなかでただ一人、真剣に発したこの言葉がすこ。

帆高はこの言葉を聞いて、ただ陽菜を助けるために屋上にある鳥居へ行く。責任が生まれた。帆高は陽菜を助けなければいけなくなったわけだ。自分がそう望んでいたとしてても。

一心不乱に帆高は祈りながら鳥居をくぐると、陽菜がいる空の世界へ。陽菜が帆高の手をつかむと二人は空の下へと落ちていく。帆高は陽菜に世界がどうなろうとかまわない。陽菜にいてほしい。的なこと(うろ覚えばっかですまん。歳だな)を言って、陽菜はそれに応える。帆高が陽菜に自分のために祈ってと言いうと陽菜が祈り、晴れていた空に再び雨が降り出すのだった。

とこの場面で面白いと感じたのは、二人が空を落ちながら手をつないでいるところでBGMがめちゃくちゃ壮大なこと。まるで讃美歌のような歌で視聴者を盛り上げてくる。だけど、東京の天気を犠牲にしてる。終盤まではあんなに晴れっていいね!最高!と物語が進み、陽菜の犠牲で天気が元に戻るならいいじゃないかと須賀が言っていたのに!でもここ、RADWIMPS野田洋次郎なら、めっちゃ祝福してそうじゃないですか?自分が知っている(お前に何が分かるってんだ)野田洋次郎なら世界なんかより2人が幸せなら喜んで手を叩いる。そう感じると新海誠やるな!って拍手したくなりました(2度目の謎の上から目線)

 

3.3年後

そして3年後。東京の大半は水没しました。

って最後なんだけど、これが世界を犠牲にした結果です。当の本人帆高は世界をこんな風にして責任を負っている。陽菜は100%晴れ女の力を失いながらもなお世界が晴れるように祈る。

と当事者たちはそんな感じでまぁなんやかんやハッピーになりそうので置いといて(ひどい)、今度は大人たちをほめたいと思う。

たぶん責任を負って逃げずに東京へと向かった帆高だけど、大人たちと再会して肩透かしを食らったはず。須賀は、世界を変えた?は(笑)的な反応だし、100%晴れ女の仕事をしてるときに出会ったおばあさんは、昔の東京に戻っただけだと楽観的。東京に住んでいる人たちも、傘と雨合羽必須だけどいつも通り笑っている。電車がだめなら船で、その船を背景に観光する人たち。帆高とすれ違うJKたちの会話には「ポジティブ」という単語。人間って意外と環境に適応するよねってことといい意味で楽観的な大人たち。たぶん現実でもこんな感じで、こうなってしまったら適応していくしかないなってなるんだと思う。それはある意味人間の強いところだと思う。なので帆高と陽菜にはそんな責任を感じずに幸せに生きてほしいと願うおっさんなのでした。

 

4.最後に

はい。観てきた後すぐに感想を書いてしまったので、最後何言いたいのかわからなくなったし、支離滅裂書き殴り的感想で読みにくいはずなのにここまで付き合ってくださりありがとうございました。

個人的には面白かったですが、みなさんはどうでしたか?よければ感想などを書き込んでみてください。

 

新海誠の次回作も楽しみですね。

おわり